ひとめぼれ!多肉植物との初めての出会い
「なんとなく部屋にグリーンを飾りたいな~」と思って フラッと園芸店に立ち寄った時に たまたま出会った多肉植物 セダム属「乙女心」。あまりの可愛さに一目惚れして衝動買いしたのです。 でも・・・
最初から間違いだらけの管理
〇 最低でも3日は空ける
この世に多肉質な植物が存在している事すら知らなかった私。「植物は 土が乾いたら枯れてしまう」という思い込みで、良かれと思って ジャブジャブお水をあげる毎日が続きます。
そしてもうひとつの思い込みが・・・。この苗を買った季節は 寒い2月だったのですが
× 冬だから室内の温かい場所に置く
〇 冬でも外管理 (氷点下時は例外)
多肉植物は(特に乙女心は)寒さに強い品種だとは知らず、室内の しかもストーブの近くに置いて暖を取る過保護ぶり。そんな環境で毎日お水をあげていたら・・・
なんだか、下のほうの葉がフニャフニャしてきた・・・。そして赤い根っこみたいなのがヒョロヒョロ出てきたけど、なんだろう?
赤い根っこみたいなもの これは「気根」といいます。土の水分が足りないため、空気中の水分をどうにかして集めようとして茎から根が生えるのです。
実はこの時、すでに根が腐っていました。土の中の根が機能していなくて 水を吸えないので、気根が生えてきたようです。
葉がフニャフニャしているのが気になったので、カットして「挿し芽」を試みました。小さな脇芽は元気そうです。
こまり 多肉植物を挿し芽で増やしてみたいんだ ぽこり とっても簡単にできるよ!安心してね。 大切に育てているお気に入りの多肉植物、少しずつ増やせたら嬉しいなって思いませんか? […]
茎の根本が腐ってきた!もうダメなのか・・・?
「もしかして、毎日水やりするのは良くないんじゃないか・・・。」 ここまで来て やっとそれに気がついた時、茎の根本が明らかに腐っているのを発見!
うわ~このままでは、脇芽まで腐ってしまうかもしれない!そこで私は・・・
脇芽もカットしました。まだ1センチにも満たない シワシワな状態だけど大丈夫だろうか・・・。
土を入れ替え、水やりをせずに、大小ふたつの挿し芽が発根するのを待っていたのですが、日を追うごとに葉がどんどんシワシワに。最適な応急処置は何だろう・・・。もうダメなのか?
× 慌ててお水を注いだり、肥料を与える
〇 とりあえず何もせずにそっとしておく
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当時の私は 方法が分からず完全に諦めました。どうせ枯れるなら 最期くらいは外の自然な風に当てて過ごさせよう、完全に枯れた頃に処分しようと思い、ベランダの室外機の上にしばらく放置しておくことにしました。 そして二週間ほど経った頃、枯れた鉢を回収しようと思って見たら・・・
ぷっくりぷりぷり 完全復活しているではないか!
なぜ・・・? あんなにしわくちゃだったのに。 もう枯れるだろうと諦めて放置してからの環境 どんな感じだったっけ?
- 風当たりが良い
- 乾燥気味の土
- 日当たりが良い
多肉植物を元気に育てるための必須条件がたまたま重なっていて、見事に復活を遂げていました。
生育条件が整ったら ぐんぐん育ち始めた
シワシワ状態からぷくぷく状態になり、土の中に新しい根が張り、季節は生育期に入ったので安定して成長し、葉の数も増えてきました。
1年後の様子。同じ苗とは思えないくらいの成長の変化! この頃、水やり頻度が少ないスパルタ管理のうえに、ずっと植え替えをしていなかったので 鉢の中は根詰まり状態。そして寒い環境に置いているため すごく鮮やかに紅葉しました。
1年半後も安定して育ち、2年後には木立ち化して年季の入った姿に。コロンコロンした形が可愛すぎます。
ひとつの小さな苗が、2年後にはこんな雰囲気になりました。
この後、鉢から苗を抜き取ってみたら、根が古くてガチガチに固まっていたので、脇芽をカットして、新しい土に挿して育て始めました。(右側の黒い鉢) ちなみに1年後には この黒い鉢からは合計30個近い芽をカットしました。
さいごに
一つしかない苗も、大切に育てていれば、数年後にはたくさん増えます。増えるのも嬉しいですし、時々写真を撮っておいて、成長する樹形の変化を見るのも楽しいものです。
多肉植物を育て始めて「あれっ?調子悪いかも」という状況になった時は、水やり頻度が多すぎたんじゃないかな? 置き場所はここが本当に最適なのかな? と 自分なりに苗の状態を観察しながらいろいろ試行錯誤を楽しめたらいいですね。
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