お気に入りの多肉植物、最初はコンパクトに可愛くまとまってたのに、いつの間にかヒョロヒョロに伸びてしまってた!何がいけなかったんだろう? 伸びてしまったヒョロリン多肉、完全復活させたいんだけど、どうしたらいい?
多肉植物が徒長する原因のほとんどはコレ
- 日照時間が短い
- 水やり頻度が多すぎる
- 風通しが悪い
もうこれに尽きると言ってもいいです。逆に、この3つさえクリアできていたら たいていの品種は徒長せずに元気に育ちます。
日照時間が短いのにマニュアルどおり週1ペースで水やりをしているとかなりの確率で徒長します。けど、その「じゅうぶんな日照」が叶わないんだよ!っていうお宅も多いのではないかと思います。
ぽこり家の庭も基本的に日照時間が短いので、気をつけないとすぐ徒長させてしまいます。日照時間と風の強さは人間にはコントロールできません。できるのは水やりの頻度とタイミングを図ることです。
具体的には2つあります。
【その1】最後の水やりから1週間空けても 葉がプリっと張りがあるなら もう1週間様子を見る
【その2】週間天気予報をチェックして、3日以上晴れそうな前日に水やりをする
日照条件や鉢の大きさによって最適な水やり頻度は違ってきますが、基本的には乾燥気味に維持することで徒長しにくくなり、コンパクトな姿を長くキープできるんです。
スパルタな水やり管理と 冬には凍らないギリギリの寒さにさらすことで、日照時間が短いお庭でも、これだけ鮮やかに紅葉させることができています。(赤くならない品種もあります)
水やり後、土の表面はすぐ乾くので「早くお水あげなくちゃ」という思いに駆られるのですが、鉢の中は意外と長く湿っているので、焦って水やりしなくても大丈夫です。
徒長した多肉植物を急に直射日光にさらすのはキケン!
「じゅぶんな日光に当てましょう」と言っていますが、あまり日差しを受けない環境に慣れた苗をいきなり直射日光に当てたら「葉焼け」してしまいます。
人間だって 野外のイベントやスポーツで一日中外にいたら お肌にダメージを受けて 翌日ヒリヒリしますよね。それと同じです。
一部だけ軽いおこげ状態になる程度なら 時間をかけて復活できますが、葉全体が明らかに薄い褐色に変色してブヨブヨな感触になってしまったらほぼ無理です。いずれ枯れてしまいます。
徒長した苗の間延びしてスカスカになってしまった部分は元の形には戻せませんが、徐々に日光に慣れさせると成長点(苗の中心部分)から新しい葉が次々と生えてきます。
真夏・真冬は成長が遅く根が出にくいので、仕立て直し作業は生育期に行うのが理想的です。
参考記事→「多肉植物を挿し芽で増やそう!」
徒長した苗を日差しに慣れさせてから仕立て直し
体力の弱っている徒長マックス状態の苗をいきなりカットしてしまうと 発根する前にしおれて枯れる場合があるので、カットするのは 苗を日差しに慣れさせてからのほうがいいですよ。
これは寄せ植えは、友人へプレゼントするために作りました。友人は 多肉植物を育てた経験がないので、おそらく数か月後には徒長してるかもしれないと思ったので「苗の調子が悪くなったら言ってね、植え直すよ。」と伝えておきました。 そして、数か月後・・・
「すごーく伸びて、倒れそうなんだけど、どうしたらいい?」と お直し依頼がきました。ちなみにどんな環境に置いてたのか聞いてみたら、室内で、直射日光が当たらないように気をつけて、数日おきに水やりしていたそうです。うんうん、そうだよね、大切にしてくれてたんだね。大丈夫、いくらでも仕立て直すよ、でも今度はお日様にあてて 放ったらかしにしておいていいんだよ。
鉢を預かり、2週間ほど日光浴させたあとに仕立て直しを開始。まず、伸びに伸びた茎をカットしました。
葉をすべてもぎ取り、ちょうどよい長さに整えて 切り口を乾かします。そして鉢をきれいに洗って古い土を入れ替えます。ちなみにこの鉢は100均のコーヒードリッパーなんです。底に穴も開いているので 多肉の鉢に最適ですよ!
仕立て直しの完成です。1週間ほど経てば発根します。植え方は好みにもよりますが、もっと苗を足して土が見えないくらいギュウギュウに植えるとボリューム感があって可愛い仕上がりになります。
私は、苗が大きくなることを見込んで 少し隙間を空けて植えます。脇芽が出てきた時も日が当たりやすいので、そのほうが多肉にとっては快適かなと思うので。
まとめ
- 少しずつ日光に慣れさせる
- 茎をカットして切り口を乾かす
- 鉢を洗って新しい土を用意する
- 土に苗を植えて発根したら水をやる
徒長してもすぐに枯れてしまうわけではないので、あまり心配しなくて大丈夫です。環境を整えて時間をかければ、多肉植物は また元気な状態に回復してくれます。
実際に数種類の苗を窓辺で育ててみた検証レポ。日照と風通し確保がキビしい条件で 最大限の工夫をすればヒョロヒョロに徒長させずに育てることができます。お庭やベランダの無い環境でもあきらめないで! ぽこり 屋内で育て育て始め[…]