大切に育てているお気に入りの多肉植物、少しずつ増やせたら嬉しいなって思いませんか?
ひとつの多肉植物から増やす方法は「葉挿し」・「挿し芽」・「株分け」の3つがあります。今回は「挿し芽」の増やし方についてお伝えします。
切る・乾かす・挿す の3ステップでどんどん増える
「挿し芽」とは 苗の一部を切り取り 発根させて増やす方法を指します。苗の根本や茎から出た脇芽が少しずつ成長してある程度大きくなったら、カットして土に挿します。品種によって 増え方には違いがあり、いろんな表情が見られます。
春の生育期が 絶好の挿し芽シーズン
挿し芽のオススメ時期は、春(3~5月)と秋(9~11月)の生育期です。
特に春の生育期ど真ん中の4月頃は、成長の勢いがよく、発根が早いです。
品種によっては1週間くらいで発根します。2週間もすれば、たいてい発根します。いつまで経ってもなかなか発根しない場合もありますが、気長に待ってみましょう。
発根するまでの 苗の管理は?
脇芽をカットしたら、切り口を乾燥させます。切り口が湿った状態で土に挿すと、菌が入って苗が傷む場合があります。直射日光を避けた明るい場所に置いて発根を待ちましょう。カットした苗も、暗い場所では徒長するので注意が必要です。
根が出てきたら 土に植えて水やりを
1本でも1ミリでも根が伸びれば水やりOKです。苗を土に植えて、たっぷりとお水をあげましょう。夏が来る前に しっかりと土に根が張った状態になれば 丈夫に育ち、厳しい真夏もダメージを受けにくいです。
「脇芽」じゃなくて「頂芽」をカットすると・・・?
ちょっとした裏技のような方法なのですが、脇芽ではなくて、一番上の芽「頂芽」をカットすると、茎から脇芽がたくさん出やすくなります。品種によっては一つの茎から10個くらい芽が出る場合もあります。これは、「頂芽優勢」という植物のもつ特性を生かした方法です。
頂芽優勢って どういうこと?
植物の一番上の芽を「頂芽」といい、頂芽の成長が、側芽の成長よりも優先される現象を「頂芽優勢」といいます。その頂芽を切ると、頂芽に向かっていた栄養分が側芽に向かい成長が促されるので、脇芽が出やすくなります。
小さい苗を無理に切ろうとしない
まだ幼くて小さい苗は ある程度大きく成長するまで芽を切るのは控えましょう。また、徒長している苗の場合は 弱っている事が多いので、芽を切ったあとの茎がそのまま枯れてしまうこともあります。
さいごに
多肉植物を簡単に増やすことができる「挿し芽」。失敗しにくい方法なので、初心者さんも安心してトライしてください。お気に入りの多肉植物を、早くたくさん増やせるといいですね。
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